ラモス監督・緊急インタビュー今季のヴェルディ全ての疑問に答える ラモス監督
 
後編  ひと言
 

「1年でのJ1復帰」を掲げたヴェルディの結果は7位…。原因は何だったのか? サポーターには多くの疑問が残った。それらに監督自ら答えて欲しい、来季、大好きなヴェルディを心から応援するために…そうした熱い要請に、ラモス監督が直接応えてくれた。サポーターから集まった厳しい質問に対しても、誤魔化す事もせず真正面から受け止め、真摯に答えてくれたラモス監督。ピリピリとした緊張感が漂う場面もあったが、監督自身の考え方、サポーターからは見えない部分をも語りつくした渾身のインタビューが、ここに実現した!

 

最大の誤算から始まった今季


――早速、サポーターから募集した質問に答えていただきたいと思います。 

今シーズン始まる前と後で監督の感じたギャップや誤算はありましたか? (質問者:green lifeさん、midorimidoriさん)

「やはりゼロではなくマイナスからチームが始まったのが最大の誤算だね。去年の主力が、一樹と戸川と高木しかいなくて、チームの柱がない状態でスタートしなければならなかった。そこに尽きる」

インタビューに答えるラモス監督1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――選手の流出が始まる前に考えていた、当初のメンバー構想をお聞かせ願いますか?

「各ポジションで軸にしようとしていたのは、FWに一樹、トップ下に大悟、ボランチに戸田。戸川は当時完全なレギュラーではなかったから、このときはDFの要としては考えてなかった。

そ してGKに高木。もちろん山田も慶行も構想に入っていたし、左サイドでは平野も試してみたかった。韓国人のイ・カンジンもいたな。でも結局、そのメンバー のほとんどいなくなってしまった。フロントが頑張っていい選手を連れてきてくれたけど、いなくなった選手の力やチームの連携の差を比べたら、どうしてもワ ンランクは落ちてしまった。

最初は、計算できる左サイドバックが一人もいない状態。それですぐに勝てるチームを作れ、勝てないのは監督が悪いからというのは・・・」

――やはり誤算としてはマイナスからのスタートだったと。他の敗因として、今シーズンは失点の多さが挙げられると思います。そこで守備に関する質問が多く寄せられています。

守備の出来に関しては何パーセントでしたか?(質問者:コンさん)

「できていないんだから、満足してるわけがない。ゼロだよ、ゼロ!」

――つまり、監督は一切満足していないと。失点の原因として、戦術的な疑問も寄せられています。

カウンター対策が十分ではなかったのでは ないか?(質問者:verdy-oleさん)

 

「試合でやられた原因は、戦術のせいだけじゃないよ。個人のミスも多い。カウンターでやられた試合でもそう」

――選手個人に対しては、「一対一で負けないこと」を強くおっしゃっていましたが、それについては?

「負けてるよ、一対一で」

――では、なぜその一対一で負ける選手を監督は使うのか、と。

「試合をちゃんと見てるの?いろんなメンバーで組ませたじゃないか。センターバックは4人か5人なんだから、それ以上は試せない。選手が自分で一対一に強くなる努力をしないと、無理だよ」

 

システム・選手起用について

――システムに関する質問も寄せられてます。今年は一貫して4−4−2でしたが、来季はシステムを変える予定はありますか?

「ない」

仙台戦後の会見で、「よっぽどの選手がいないと3−5−2は嫌だ」と言っていましたが、どういった選手がいれば試してくれますか?(質問者:コンさん)

「サッカーをよく知っている選手。3−5−2は、サイドにものすごくクレバーな選手がいないと無理だよ」

ラモス監督

――そういう意味で、海本選手の獲得は3−5−2を試すきっかけとはならなかったのでしょうか?

「確 かに海本は、3−5−2で活きる選手だと思っている。でもオレは、J2で3−5−2はないと思っていた。今もそう思ってる。ただ本人が新潟で出番がなく て、オレも好きな選手だから、うちに来て少しでも守りを覚えてくれれば、4−4−2でも使える選手と思って声をかけた」

――わかりました。選手起用に関しても質問は多く、多くの選手を入れ替えたことに関しても疑問が寄せられています。例えば、

アナイウソン、デジマールといった外国人選手を短期間で解雇してしまった理由は?(質問者:ようすけさん、un colpo di ventoさん)

彼らが活躍していたら解雇していると思う? 「彼らが活躍していたら解雇してると思う?自分は彼らを信じて、彼らも僕を信じていた。でも一緒にやってみるまでどういう結果になるかはわからないじゃな い?残念だけど、彼らは全然結果を出せなかった。その状況でフロントが外国人を変えていいよって言うなら、そりゃ変えるでしょ?それとも、その状況でも慣 れるまで待たなきゃダメなの?」

――しかしその外国人はラモス監督が連れてきたのではないか、という意見もあるのですが、ただこれは聞くところによると、実はそうではなかったと伺っています。

「そう。去年の12月にブラジルで視察してヴェルディに連れてきたかったのは、ゼ・ルイスともう一人の大物選手。でも予算がなくてあきらめなくてはならなかった。そういった都合からアナイウソンやデジマールになった」

――選手起用に関してもう一つ。

第44節柏戦で怪我明けの大野選手を出場させましたが、その後はまたリハビリに戻ってしまいました。彼の状態をちゃんと把握していたのでしょうか?(質問者:un colpo di ventoさん)

「ハ ル本人とじっくり話して、ドクターやトレーナーからもOKが出たから試合に出したに決まっている。ただ試合の中でどうなるかは出てみないと誰にもわからな いし、そこでガツンとやってまた痛めてしまった。それは残念だったと思うが、こればかりは実際に出てみないと読めないよ」

オレは練習、試合、すべてを見て判断している。


――同じく選手起用に関しては、こんな意見も寄せられています。

ベテランに甘く、若手には厳しい傾向があったのでは?(質問者:緑さん)

「オレがベテランを甘やかしてるって?そのベテランて誰?」

――おそらく、マルクス選手や永井選手あたりではないかと・・・。

「逆にこのサポーターに聞きたいな。オレがいつどこで、ベテランを甘やかしたのか?練習は見てるの?

試 合では、マルクスだってはずしてる。永井に関しては、夏にものすごく調子よかったけど、怪我をしてしまって、ずっと出番がなかった。それでも試合のときな んか、一番走ってるくらいじゃないの?結果しか見ないでアレコレ言うマスコミとか、結果だけしか求めてないファンが何か言っても、俺は全然気にしない。俺 がベテランに甘い?普段の練習も見てから、言って欲しい。全然甘やかしていないから!」

――サポーターとしては、若手の成長を試合で見たいので、ベテラン起用の批判にもつながっている面もあるかもしれません。

「若手が見たい?それならサテライトとかユースの練習でいくらでも見ればいい。
もし若手でそんなにすばらしい選手がいるなら、オレはここまで苦労してない。それに、サポーターに言っておくよ。監督の戦略に力になれる選手なのかどうか、チームで一番大事なのはそれなんだよ。

サポーターに言う権利があるのは認めるけど、監督はオレだから。そこを理解して欲しい。もちろん結果についての責任は全て自分にあると思っている」

ラモス監督

<後編に続く>

 

 

 
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