八王子消防署でいろいろ聞きました!3

「優マーク」の建物にご注目ください


これも新しい施策ですが、平成18年10月1日から「優マーク(正式名称:優良防火対象物認定証)」という表示制度を開始したところです。この制度では、建物の管理権原者が消防署長に申請し、審査・検査の結果、優良な建物として消防署長の認定を受けたときに、優良な建物の証である「優マーク」を建物の見やすい場所に表示することができます。安全な建物として消防が認める形です。

法律を守って作るのが普通の建物ですが、住民はそれ以上の安全を期待しています。消防設備だけではなくてAEDを付けるなど、法律以上に安全性に十分配慮した建物だということで、この建物は法律以上の対策をしていますよ、ということを示すマークとして表示できるのです。こういう建物を徐々に増やしていくことがいろいろな面で安全、安心を提供する結果になると考えております。

さらに一般の地域住民の方たちが「優マーク」を見て、ああここはちゃんと対策されている建物だ、と意識していただければより波状効果が見込めるのではないか、と思います。


「民間救急」の利用がより多くの人命を救う

現在大きな問題になっているのが、救急件数の急激な増加です。ただその中に緊急性が高くないものがかなり多くて、本当に救急車が必要な人が危険な状態になってしまうケースが増えているのです。民間救急や「サポートCab」というサービスがありますので、緊急性がない場合、そちらを利用していただきたい、ということを訴えています。私たち消防署としましては、本当に緊急の状態にある人を優先して運ぶことを考えなければいけませんので、民間救急の利用をお願いしたいのです。

――しかしこれは個人の意識の問題が大きいですよね。

ええ。なかなか難しい問題ですけれども、こういう業務があるということを周知して少しずつそちらの利用が増えて行けば、私たちが本当に緊急性がある人に対して人員・車両を確保できますから。緊急を要する人をより短時間で搬送することができるようになる、ということですね。

――これは民間企業が提供しているサービスですね。こちらは緊急車両という扱いにはならないのですか?

緊急車両にはなりません。あくまで緊急性のない搬送ということになりますが、乗務員は救急処置が実施できるよう、講習を受けています。緊急ではないけれど自分の通院に使ったりするのには大変便利です。

(東京民間救急コールセンターへのお申し込みは
24時間年中無休0570−039−099、ホームページは http://call-center.teate.jp/)


消火器などの販売詐欺にご注意!

――昔からある詐欺で「消防署の方から来ました」という文句で消火器を売りつける手口がありますね。消火器の設置が義務付けられています。買ってください、という形ですが、実際に一般家庭やアパートでも消火器を設置する義務があるのでしょうか?


消火器については消防法の施行令10条で定められています。例えば普通の事業所で150u以上だったら必要です。また能力単位というのがありまして、コレコレの広さには何本以上必要、という規定がありますので、それにしたがって付けていただくことになります。共同住宅などではそれを免除して各住居に1つずつ小さな消火器を入れる場合もあります。これは法律で決まっている面積以上に達した場合に設置義務が発生するのであって、あとは個人の判断になります。最近、漁船転覆事故が起こった際に、設置義務の無い救命ボートを積んでいたおかげで助かりましたね。それと同様に義務はないけれど個人の安全意識で置くことはあり得ますね。

――その時に消防署がこの消火器を買いなさい、あるいはここで買い求めてください、ということはあるんですか?

そういうことはありません。消火器を売るのはあくまでも民間の商取引になりますので、官庁ではどこでもそうですが、民間に対してあそこがいいとかここはだめという一方的なことはできません。消防署が商売することはありませんし、特定の企業に対して優遇することはないですから、どこのメーカー、お店が良いです、ということは言えません。ましてや消防署がこれを置きなさい、買いなさいということは決してありませんのでご注意していただきたいと思います。

半年ほど前の話になりますが、事業所の消火器を点検する、と言って法外な値段を請求し、それを断られると全部持ち去ってしまう、という手口がありました。こういうケースはさきほどの住宅用火災報器についてもありそうなので、是非ご注意いただきたいのです。消防署がそういうことをすることは絶対にありません。

――最後に、こんな対応も消防署でやっている、ということがあれば伺いたいのですが。

もしものとき、ということですね。例えば指輪が抜けなくなってしまった、といった事態にも対応しています。具体的にはリングカッターで切ってしまうんですが。われわれの任務を考えますと、そうしたことへの対応にも広がって行くのかな、と思いますね。ただそういうことを仕事としてお金をかせいでいらっしゃる方もいますから、どこまでやっていいのかな、ということはあります。

――今日はお忙しいところ有難うございました。

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