私たちの街・八王子から、飲酒運転を追放しよう!2

文:空間都市『八王子』記者 森田亮
どうやって飲酒運転を減らすか


重い罰則を逃れるためにひき逃げする?
「危険運転致死傷罪」が適用されれば最高20年の懲役、他の罰則と合わせると最高30年の懲役という厳しいものとなる。
このため、制定後の飲酒運転に起因する死亡事故は半減した。
しかしこの適用基準は厳しく、正常運転が困難な状態であったことの立証が必要となる。
主な条件は

@故意に起こした事故かどうか
Aアルコール・薬物の影響下にあったか 
B制御不能の高速での運転だったか
C4輪以上、というもの。
Cの限定はまったく不思議だがそれはともかく、AとBは現行犯でなければ立証は難しい。


この条件から逃れるために、ひき逃げして酔いを醒ます運転者が増加しているという。
逃亡中にコンビになどで酒類を飲んで(追い飲み・重ね飲み等と言う)飲酒運転の事実をごまかす悪質な運転者もいる。

何故そんなことをするかというと、ひき逃げの罰則が5年以下の懲役または50万円以下の罰金、という危険運転致死傷罪に比べ、軽いからだ言われている。
危険運転致死傷罪の導入は2002年、ひき逃げ急増は2000年からであり、実はその関連性は薄いとする指摘や厳罰化が必ずしも犯罪の抑制に繋がらないという議論もあるが、いずれにしても運転者の飲酒行為をどうやって抑えるかが飲酒運転による悲劇を減らすポイントになるだろう。

追記
2006年暮れに提出された「道路交通法改正案」では、更に飲酒運転、ひき逃げの、同乗者の罰則が更に厳しくなっており、上記で挙げた”逃げ得”に対しても対応しており、今年度中の施行を目指しております。

飲酒運転事故は相手と自分の家族の人生もめちゃめちゃにしてしまう!

飲酒運転による事故のもっとも悲惨な点は、事故当事者だけでなく、被害者と加害者双方の家族のそれまでの生活が根底から破壊されてしまうことだろう。
飲酒運転という危険行為で命を奪われた被害者や遺族にとっては、加害者は正に憎むべき「殺人者」だ。
加害者側はたとえ危険運転致死傷罪に問われなくても民事訴訟での多額な賠償が生じる(3億円の賠償命令が出されたケースもある)。

平穏な日常を破壊する危険行為を減らすために、運転者の飲酒に対して、周囲の人は厳しい態度で注意する必要がある。
飲酒運転は「便利な移動手段」を「殺人機械」に変え、飲酒運転事故は相手と自分の家族の人生もめちゃめちゃにしてしまうのだ!



飲酒運転をみんなで防ごう!

家族・同僚に飲酒運転の常習者はいないだろうか。
職場の同僚・友人と飲酒したあと送る、自宅で飲酒したあと連絡があり家族を迎えに、など、飲酒運転の理由はさまざまだが、常習者にとってこういう状況は飲酒しての運転を正当化する理由を与えることになる。

周囲の人は自戒した上で、本人のためにも事故を未然に防ぐためにも厳しく戒めるべきだ。しかしそれでも飲酒運転をやめられない人はアルコール依存の疑いがある。
診察・治療を受ける必要があることを説得して欲しい。

実際にアルコール依存症患者が飲酒運転常習者のうちかなり高い割合を占めている、という報告もある。
罰則より治療が必要な人がかなりいる、と考えたほうがいいだろう。

文:空間都市『八王子』記者 森田亮
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