「国際開発学部」って何を研究しているの?

甲斐 信好 先生

拓殖大学国際学部は、国際開発学部として2000年4月に創設されました。拓殖大学はその100年前、1900年に「台湾協会学校」として、日清戦争の結果日本の領土となった台湾の開発に携わる有意の青年を育てるためにつくられました。100周年を記念して創設される新しい学部に、創立の思いとつながる「国際開発」と名づけたのです。

2007年4月からは、「より深く、より広く」をキーワードに、カリキュラムを拡充・深化させ、拓殖大学国際学部となります。国際学部では、これまでの開発途上国への協力のあり方を考える「国際協力コース」のほか、世界が共に経済発展を遂げる道を探る「国際経済コース」、紛争や対立を解決へと導く平和・安全保障の未来形を考える「国際政治コース」、歴史や文化への理解を深め世界とコミュニケーションする「国際文化コース」の4コース制となります。学生は1年生で語学や国際知識の基礎を学び、2年生になると4つのコースから1つを自分で選択し、同時に少人数のゼミナールも始まります。

軽いフットワークで、自分の「豊かさ」を困っている人のために使う

学部の雰囲気を私なりに言い表すと、「軽いフットワーク」でしょうか。学生は世界中へ、それも欧米や先進国ばかりでなく、むしろあまり人の行かないような途上国に積極的に出かけていきます。私のゼミの学生も、3年生の前期までに必要な単位をがんばって取得し、「1年間かけて世界一周する!」と旅立っていきました。インドを経由して、今はシリアで「お姫様気分」を味わっているそうです。学部独自で、マレーシア、インドネシア、フィリピン、中国、韓国への短期研修も実施しています。私自身、昨年(2006年)の夏には、ゼミの学生を中心にケニアの難民キャンプを訪問しました。食糧配給センターで、真剣なまなざしで少しでも多くの食料を求める難民の姿は忘れられません。

経済的には日本は世界で最も豊かな国であることは紛れもない事実です。しかし日本人がその豊かさから幸福を感じているかと言うと、どうもそうではないようです。さまざまな国際比較調査を見ても日本人の幸福感は決して高くない。それは「自分のことだけ」を考えているからではないかと思います。少しでも他人の、世界で困っている人のために、自分の「豊かさ」を使おうと決めたときに、瞳には再び光が宿り始めるのではないでしょうか。拓殖大学国際学部は、そんな志を持った学生が集う場でありたいと思っています。

甲斐信好(拓殖大学国際学部助教授、広報委員長)

甲斐ゼミ生インタビュー

こんにちは。私は国際開発学部・甲斐ゼミ三年生の若林ひろこです。国際開発学部には、色んなことに挑戦し、自分の可能性を広げようとしている学生がたくさんいます。まだ、開設して数年の学部ですが、こんなにアクティブで生き生きとした学部は、他にないと思います。ここに在籍している友人がどんな人で、どんな興味を持って、どんな勉強をしているのか、私のインタビューを元にご紹介します。

秋山 綾子 さん(三年) 「タイが好き」
野上 淳子 さん(三年) 「異文化交流inカナダ」
小池 恵 さん(三年) 「ゼミ生と一緒に見る世界」
竹田 卓矢 くん(三年) 「学部とボクと、how to live!」
福神  遥 さん(三年) 「私の国はここじゃない!」
わたし・若林ひろこ(三年) 「アフリカで知った、たくさんの笑顔」