先ず、初回は矯正専門医の立場からかなり多くの皆様が疑問に持たれている矯正の開始時期についてお話しさせていただきます。
この患者さんは私が保健所の3歳児検診で不正咬 合と診断し、4歳から治療を開始した時の正面顔貌とお口の中の正面観です。

お口の中の右側と左側と上顎のかたちです。
右側が受け口になっている事、上顎の形で右側と左側の丸さの違いがわかりますか? 

そこで上顎の歯列弓を拡大する治療を行い、完了した時の5歳時点の顔貌とお口の中と上顎の形です。

さらにこの患者さんの治療後4年経過した9歳時の顔貌とお口の中です。

後に続いて出てきた永久歯も正しい位置に萌出し顎と噛み合わせの関係も安定しています。
この事から早期治療の有効性がお判り戴けると思います。
もし治療開始が遅れていたら、お顔が歪んで成長したり治療期間が長期になり治療費も余計に掛かる事になってしまったかもしれませんね。


この歯列弓を拡大した患者さんの治療で、使用した装置は上顎に固定して舌側から歯列弓を拡大する舌側弧線装置(Quad- helix)という装置のみで治療を行いました。

この装置は当院では年齢や症状に関係なく多くの患者さんに 装着していますので、開院時から受付に飾っている 矯正歯科医の人形、 本来右手に鉗子、左手にワイヤーの束を持っているのですが、当院では左手をQuad-helixに変えて持たせているくらいです。

 

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