◆なぜ多摩・八王子なのか◆

現理事長杉本氏の前、先代理事長の浜坂氏がたまたま八王子に転居されてきたのですが、その活動の中で八王子が積極的に国際都市を目指していることを知り、自分も音楽を通じて国際化のお手伝いができないかと思い立ち、何かコンクールを開催することを決意しました。そしてどのようなコンクールが開けるのかといろいろ思案しているうちに、多摩地区出身の原智恵子(1914-2001)とその夫であるカサド(1897-1966)の名前が結びついたのです。

◆幻のコンクール復活への道のり◆

1969年、カサドの妻であったピアニスト智恵子の主宰によりイタリア、フィレンツェ市の協賛で始まった「ガスパール・カサド国際チェロコンクール」は智恵子の病気による帰国でやむなく中断してしまいました。彼女は帰国後も日本の地でコンクールを復活させたいと願っていましたがその夢は叶うことなく他界しました。復活するにあたって我々が目指したのは、本来閉鎖的かつ権威的になりがちなクラシックのコンクールを市民に開放し、クリーンなものにするということです。そのため、スポンサーも協賛もない状態から、「市民活動」としてスタートしました。活動はすでに5年になりますが、最初の2年間は市民活動としておこない、その後NPO法人化し3年がたちました。そして去年、ようやく我々と八王子市、八王子市学園都市文化ふれあい財団の三者で実行委員会をつくることができ、開催へとこぎつけたのです。

◆世界18カ国38名が参加◆

今回のコンクールには、世界中の音楽大学から参加者を募り、予備審査を通過した世界18カ国38名が来日し参加します。今年の1月に応募を開始して今秋に開催というのは、非常にタイトなスケジュールでしたが、幸いにも予想を超える多数の応募者がありスタッフ一同うれしい限りです。また、アジア、特に日本ではこの規模での国際的なチェロコンクールが開催されるのは初めてとなりますので(世界音楽コンクール連盟公認としては)、関係者の間でも大いに注目されており、うれしいことにチケットも完売しました。あとはコンクールが当日無事盛り上がり成功することに集中しています。


◆これからも市民の手でつくっていきます◆

通常このようなコンクールは3年に一回程度の割合で開催されます。もちろんカサド国際チェロコンクールもこの八王子の地で今後も続けてゆきたいと考えています。そのためには、本コンクールの主体である「市民」の皆さまに今後も、サポータ会員での資金援助や、ボランティアでの活動参加で、本コンクールを支えていただければと思います。尚、サポータ会員の方にはコンクールで「聴衆賞」の審査員資格が与えられます。これらは若いころの智恵子が、ある国際コンクールで日本人初の「聴衆賞」を受賞したことにちなんでいます。

■カサド展■

ガスパール・カサド展」は、11月21日〜12月3日、八王子いちょうホール(第1展示室)で開催されます。入場無料。

■ピッコリーナ・ピッコリーノ■

〜スズキ・メソードの子供たちによるコンサート〜
12月1日(金)八王子いちょうホール(大)で開催されます。時間18:00開場/18:30開演(全席指定:1,500円)